TOPsolid v6.10J SP4 

公開日 2010年11月29日


TOPsolid v6.10J SP4 (v6.10.272/6.10.264) の主な変更内容は次の通りです。

1. TOPsolid

 ・ 強化された機能

38596 テクスチャファイルをインポートする際に画像をTTXファイルに変換せず、元のフォーマットを維持する設定を追加

以前のバージョンでは画像をインポートすると、TTX形式に変換していたため、ファイルサイズの大きな画像をインポートするとアプリケーションのレスポンスが低下する場合がありました。新しい設定を使用すると、画像ファイルを変換しないため、レスポンスを落とさずに画像をインポートできます。

 ・ 改修された機能

34539 特定のファイルで[差]のオペレーションを実行できない
37419 新しいAutoCADコンバータでDXFファイルを読み込む際の寸法の配置基準と文字高さを、AutoCADでDXFファイル保存した時の設定を使用せず、読み込み側であるTOPsolidの寸法配置基準と文字高さで寸法を表示するCFGキーワード「ZX_AUTOCADIN_DIMENS_TOPCFGが動作しない
37655 新しいAutoCADコンバータ(OpenDWG製)でDXFデータを保存する際に設定した「フォーマット=」と「バージョン=」の設定値が、TOPsolidを再起動すると初期値に戻ってしまう
37820 $TOPGROUP\TOP.cfgに設定したO_PALETTEの変数が$TOPCONFIG\top.cfgにも設定されている状態でTOPsolidを起動すると、$TOPCONFIG\top.cfgに記載されたO_PALETTEの中の一番最初の行が、$TOPGROUP\TOP.cfgに記載されたO_PALETTEの中の一番最後の行で上書きされる
38128 形状をAcrobat3D形式で出力すると、形状色が全て白色で出力される
38188 [編集]-[参照コピー]した形状を[形状]-[他の形状フィーチャ]-[移動]で移動させ、Parasolidで保存すると、移動が反映されない
38367 [形状]-[トリム]-<平面>で形状の平面を選択しようとするとマウスポインタを平面に重ねると、要素をクリックできるまでに時間がかかる
38440 [規格部品の配置]で配置したコンポーネントをクイックレイヤ内の「要素のレイヤ属性を変更」でレイヤ変更すると、[解析]-[要素]でレイヤ番号が表示されなくなる
38558 片矢径寸法を配置していると、リンク解除でdftファイルを開いた際に、片矢径寸法が消える
38681 コンパスをドラッグして特定のサーフェスに配置するとアプリケーションエラーが発生する
38988 [曲線]-[オフセット]で作成したオフセット曲線に対して、[ツール]-[寸法]で寸法を作成しようとすると[セグメント識別が無効です]とエラーメッセージが出て寸法を作成できない
39269 特定の環境設定にて、[寸法]-[展開図寸法]コマンドがグレーアウトする

2. TOPmold

・ 改修された不具合

38711 ランナー属性を与えた要素を含むドキュメントで、[共有設計]で、新規ユーザを作成し、最初のユーザが新規ユーザより先に、同期を行うとアプリケーションエラーが発生する
38792 以下のような条件で[サーバードキュメントと同期]を行うと、「このドキュメントはロックされているため、変更できません」というメッセージが表示され同期できない。
@リンクファイルを持つデータ([参照コピー]、[アセンブリ]-[セットの配置]<要素の配置>、[成形品配置]などで配置されたドキュメント)でチーム設計を開始
Aリンク元の形状(.top)に変更を加え保存
B共有設計ドキュメント(.mld)で、[サーバードキュメントと同期]を実行
38746 不正要素を含むドキュメントで、[共有設計]で、新規ユーザを作成し、最初のユーザのドキュメントに戻り、要素を作成した後に新規ユーザより先に同期を行うと、背景色が水色になり同期が完了しない。

上記問題を解決するため、同期の結果ドキュメントが不正となった場合、以降の同期を不正が修正されるまで禁止する設定を追加しました。
ZMLD_COOPERATIVE_INVALIDITY_TEST
38667 以下の条件で、同期を行うと、ドキュメントの背景色が代わり(水色-白)、同期が作業が完了しない。  
・ランナーが配置されているドキュメント(未共有の状態)で新規ユーザ作成
・最初のユーザドキュメントに戻り、ランナーに履歴を加え(トリムやフィレットなど)、新規ユーザより先に同期を行う。
38403 [ツール]-[オプション]「モールド部品」で、エジェクタプレートの設定と、エジェクタピンの色・透明度が共通の設定になっており、独立して設定できない
26986 エジェクタピンを配置時に、部品のデフォルト色以外の色を選んで配置したが、<同じ部品>で2個目を配置すると、部品の色がデフォルト色に戻ってしまう
39036 ロケートリング(LRBF)のカタログコードに誤りがある
39019 分割コア作成時に、基準フレームとプロファイルの高さが異なると「ファイルインデックスが無効です」と表示され、分割コアが作成できない。
39187 標準モールドベースのガイドピンのサイズがブックと一致していない
33665 グローバルストロークの初期値の値が設定できない
36049 [ツール]-[オプション]の[設定]-[一般-TOPmold]の<収縮率を%表示する>のチェックがオフの場合、プロンプト領域の表示が文字化けする。
37687 [モールド]-[固定/可動組立平面図]で投影したビューは簡易表示を行えない

3. TOPprogress

・ 改修された不具合

37753 [プログレス]-[パンチ・ダイ]-[切り上げ処理]で入力した値が維持されるように改善

4. TOPcam

・ 改修された不具合

39023

[輪郭]等の径補正を使用するツールパスで、座標の出力方法を「コレクト」または「オリジナル」を設定している場合に、[ポイントの挿入]でツールパスを修正した後、そのツールパスの演算を2回行うと、[ポイントの挿入]の設定が削除される