設計効率の大幅な向上とコスト削減を実現
TopSolid導入の背景と経緯
動作が重い、古いカスタマイズの更新ができないCADの入れ替え検討
以前使用していた3D CADはレスポンスが悪く、一つの金型データを開くのに約5分かかるなど、非常に苦労していました。部品点数が1000点以上になるデータを作成することも多々ありましたが、コアやキャビティ以外の部分を設計する際にデータ量が増え、金型の部品点数が1000点弱になるとシステムの動作が重くなり、業務が滞ることがしばしばありました。
また、ハイエンドモデルのCADだったため、年間のライセンス費用やサポート契約費用などの維持費が高額で、さらにカスタマイズして使用している製品を更新する際の再カスタマイズにも多額の費用がかかると予想されました。そのため、処理速度が速く、コストパフォーマンスに優れたミッドレンジモデルのCADを探していました。

▲ダイカスト金型本部 設計部 金型設計課 課長 薮内氏
TopSolidを選んだ理由
生産性向上とコスト削減を実現するミッドレンジ3D CAD
TopSolid 7は、私たちが求めていた要件を過不足なく満たす、まさに費用対効果のバランスが取れたミッドレンジモデルのCADです。導入コストを抑えつつ、カスタマイズ費用も従来使用していた3DCADよりも削減できました。また、大容量データの操作も軽快で、ストレスなく作業が進められるため、金型設計をTopSolid 7で行うことで、これまで抱えていた問題を解決できると感じました。
軽さを売りにした他の3DCADも検討しましたが、金型設計に不可欠なパラメトリック設計に対応していないなど、機能面での要求を満たしていませんでした。一方、TopSolid 7は簡単な操作感に加え、豊富な機能と軽快な処理速度を兼ね備えており、私たちのニーズに完璧に応えるものでした。

▲TopSolid 7で製作された設計データ
導入後の効果
優れた干渉チェック機能
全体的にUIがシンプルで分かりやすく、特に干渉チェック機能が秀逸だと感じています。
ねじとねじ穴の干渉箇所が赤く表示されるため、視覚的に確認しやすいです。画面を二分して修正前後の状態が比較できる点も大変役立っています。TopSolid 7は、他の3DCADソフトと比較して直感的に操作ができ、形状の変更も容易なため、初心者でも扱いやすいと感じています。

▲実際にTopSolid で干渉を確認する画面
TopSolid 7による設計効率の向上
部品点数が約1,000点以上にのぼる場合でも、設計作業はスムーズで、ストレスを感じることはありません。また、案件によっては設計にかかる工数を最大で30%削減することができました。
カスタマイズのコスト削減も
以前使用していたハイエンドCADでは多くのカスタマイズを施しており、それを踏襲する必要がありましたが、TopSolid 7はハイエンドCADに比べてカスタマイズ費用が安価で、かつ標準機能でまかなえてしまう部分も多く、カスタマイズにかかるコストが削減できています。
その結果、3Dモデルだけでなく図面作成まで目的とした改善が行えています。
現在は、図面の自動化と部品配置の自動化に限定したカスタマイズのみを実施し、効率的に活用しています。

▲同社での製造品一例
今後の展望
金型製造のリードタイムの大幅な短縮を目指して
今後は図面の作成を廃止し、3Dデータのみで加工まで完了させることを目指しています。
現状では、本部署で設計した内容を取引先に加工依頼する際、図面データでのやり取りを基本としています。設計が3Dで行われているにもかかわらず、その後図面を作成する必要があり、非効率であると感じています。本来は、3Dデータから直接CAMデータを生成できる形にするべきだと考えています。
加工者側でTopSolid’Cam 7を併用することで、TopSolid’ Design 7で作成した3Dモデルデータから自動的にツールパスを生成することが可能になり、設計者と加工者の双方に大きなメリットをもたらします。
現在、協力工場と共にこの実現に向けた計画を進めており、2025年までにこの目標を達成し、設計者と加工者がストレスフリーでデータのやり取りができる一貫したデータ作成プロセスを確立する予定です。
その後には、社内の加工部署でも同様の仕組みを導入し、社内外全体での大幅なリードタイム短縮を目指していきます。

▲ダイカスト金型本部 設計部 金型設計課 三宅氏
導入先の概要
リョービ株式会社は、ダイカスト製品、建築用品、印刷機、電動工具を製造する日本の企業で、売上の8割がダイカスト品によるものです。年間400型の設計・製造を行い、国内外に25の拠点を展開しています。

| 社名 | リョービ株式会社 |
| 本社 | 広島県府中市目崎町762 |
| 設立 | 1943年 |
| 代表者 | 代表取締役社長 浦上彰 |
| 資本金 | 184億7千2百万円 |
| 従業員数 | 7,488名 |
| 事業内容 | ダイカスト金型メーカー |
| TopSolidの導入数 | TopSolid’Design 7 4本 TopSolid’Mold 7 2本 TopSolid’Pdm Server 7 1本 |
| ホームページ | https://www.ryobi-group.co.jp/ |