データの一気通貫で工数の半減を実現
TopSolid導入の背景と経緯
5軸加工への対応&CAD/CAMのリードタイム削減
弊社では以前から2.5次元CAD/CAMと、3次元CADを使用していました。しかし、既存のソフトウェアでは5軸加工のような複雑な形状のモデリングやツールパスの作成が難しく、対応しきれない部分がありました。
また最も大きな課題は、加工指示書の作成に大幅な時間がかかることでした。従来使用していたCAMでは加工指示書の作成ができず、Excelで手入力していました。そのため、記載した加工情報に誤りがないかダブルチェックを行う必要があり、また製品の画像を載せたい場合にも、一度データをPDFに変換して貼り付けるなど非常に手間がかかるものでした。
上記のような背景から、効率的にデータを作成し作業工数を短縮できるソフトを検討していました。

▲機構製造部 機械課 奥津氏
TopSolidを選んだ理由
データの自動連動で帳票作成を大幅に効率化できる
前述の問題を解決できるのがTopSolidでした。
大きな決め手となったのは、別ソフトを介さずTopSolid 内で加工指示書を作成できることです。3Dモデルがツールパスや帳票データと連動しているため、3Dモデルさえ作れば図面や部品表を、ツールパスを作れば加工指示書を半自動で作成することができます。例えば加工指示書では、加工する範囲や工具の種類、加工順序、深さなどの情報がCAMデータから自動的に取得されます。さらに加工内容に変更が加わった場合にも、自動的に指示書の情報が更新されます。
簡単かつ短時間で帳票類作成ができるので、最大の課題であった帳票類の作成時間をTopSolidでは大幅に短縮できることが魅力でした。

▲マシニングを操作する様子
導入後の効果
作業工数が従来の半分に
TopSolid導入後、以前の半分程度の工数で作業ができるようになりました。
特に効果が大きかったのは加工指示書の作成と、ツールパスの作成においてです。
加工指示書の作成では、従来のCAD/CAMソフト使用時に行っていた、加工指示書のデータに間違いがないかのダブルチェックや、画像の貼り付けといった作業が必要なくなり助かっています。
また、帳票類に掲載したい情報を自分好みにカスタマイズでき、テンプレートを作成すれば自動で帳票類を作成することも可能です
またツールパスの作成においても、業務の効率化を達成しています。従来のソフトではツールパスを作成する際に、加工対象を指定す
るためスケッチの作成や計算が必要で、手間と時間がかかっていました。
TopSolidでは3Dデータから、加工したい面をクリックして簡単に加工対象を指定できます。直感的に操作ができるので、頭の中でイメージしたことをそのまま実現でき、以前と比較してもツールパス作成にかかる工数を大幅に削減できています。
視覚的な分かりやすさで経験値に頼らないツールパス作成が可能に
例えばツールパスを作成すると、どの工程でどの程度加工材が削られるかを確認することができます。
視覚的な分かりやすさは操作習得にも役立っており、現在では3か月程度で3軸と4軸のマシニングを担当できるようになっています

▲左から機構製造部 機械課 市川氏、勝見氏
干渉チェック機能により干渉事故を防止
従来は最終確認のために、他社のNCプログラムのシミュレーションソフトを通さないと異常が発見できない状態でした。TopSolidでは、ツールパスを作成した時点で干渉の有無を瞬時に判断できます。異常があれば赤線で問題箇所が表示され、すぐに原因を特定し、対処できます。
またベリファイ機能を使用することで、より詳細な干渉チェックを行うことができます。実際にTopSolid導入後、10年以上干渉事故は起きていません。
こういった干渉チェック機能や、マシンシミュレーション機能が標準搭載されていることで、無駄な回避動作を避けることもでき加工効率の向上にも役立っています。

▲TopSolidで5軸加工のシミュレーションを確認する様子
需要に合わせた、5軸加工運用までのスムーズな立ち上げが可能
当社でのこのような導入効果を受け、三菱電機株式会社鎌倉製作所などのグループ会社においてもTopSolidが導入されています。

▲同社の加工品一例
今後の展望
これからもTopSolidとともに
TopSolidを使って複雑形状の製品を作成することで、遊び心を持ちながら今まで作ったことのない新しい形状の製品にも挑戦していきたいと考えています。
TopSolidを導入してから15年が経過し、ライセンスの数も4本に増えました。これにより、業務の効率化だけでなく、作業者のスキルアップや売上の向上にも大いに貢献しており、我々にとって無くてはならないツールとなっています。

▲機構製造部 機械課 大野氏
導入先の概要
菱電湘南エレクトロニクス株式会社は三菱電機グループの一員で、検査計測システム、非破壊検査機器、通信機器、交通システム向け機器の開発・製造を行う総合メーカーです。
鉄道や公共交通向けシステムも提供し、メカトロニクス、高周波、超音波技術を活用した製品を開発しています。

▲菱電湘南エレクトロニクス株式会社 本社外観
| 社名 | 菱電湘南エレクトロニクス株式会社 |
| 本社 | 神奈川県鎌倉市山崎25 |
| 設立 | 2004年 |
| 代表者 | 代表取締役社長 渡邊祐一 |
| 資本金 | 1億8千万円 |
| 従業員数 | 490人(2024/04/1現在) |
| 事業内容 | 検査計測システム事業 自動超音波探傷装置及び汎用超音波探傷器の設計、製造及び販売 非破壊検査システム及び各種計測システムの設計・製造及び販売 通信機器事業 導波管の設計・製造・販売 通信用放送用アンテナの設計・製造・販売 キュービクル(通信機器収納用他)の設計・製造・販売 開発支援事業 開発・製造用設備(人工衛星、電波機器の組立・試験支援設備等)の設計・製造・販売 応用機器(宇宙機器・特殊機器専用試験装置等)の設計・製造・販売 精密機器の運搬及び保管用特殊コンテナの設計・製造・販売 交通システム事業 ETCシステム用機器・監視システム機器の設計・製造・試験 |
| ホームページ | https://www.rsec.co.jp/index.html |
| TopSolidの導入数 | TopSolid’Design 7 4本 TopSolid’Cam 7 4本 |