株式会社福森鐵工所様
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働き方改革と生産性向上の両立を目指して

働き方改革と生産性向上の両立を目指して

TopSolid導入の背景と経緯

働き方改革と生産性向上の両立を目指して

TopSolid導入以前は汎用機での加工を主流とした、いわゆる職人ありきの業務形態でした。従来の運用において、特に大きな問題となっていたのは業務負荷についてです。
以前は一人の担当者が図面の確認からNCプログラムの作成、加工までを行っていました。業務を掛け持ちしていれば当然、一人当たりの負荷は大きくなります。さらに加工中は、常に機械の前に人がつかなければならず拘束時間を長期化させる一因となっていました。その結果、残業時間は多い時には120時間ほどにもなり、休日出勤を余儀なくされることもありました。
働き方改革の推進もあり従来の働き方を見直し、残業時間を減らして休みを増やす業務形態への移行を目指していましたが、その中で新たに別の問題が浮上します。

それはどのようにして機械の稼働率を維持するか、ということです。当然、機械が動いていなければ売上は上がりません。従来の運用のままでは人の時間が制限されると機械の稼働時間も制限され、生産性も売上も落ちてしまい

ます。働き方改革と生産性の向上の両立を実現するためには、運用の見直しとそれを支えるシステムの活用が不可欠でした。

▲代表取締役社長 藤井氏

技術継承課題に対応するデジタル化の推進

さらに熟練技術者の定年が迫る中、技術承継と品質の安定性についても問題を抱えていました。以前は知識や加工ノウハウはすべて、人の頭の中にあるという状態でした。加工実績のある品物を加工する際、熟練者であれば記憶を頼りに前回と同じやり方ですぐに対応ができていたものが、新たな担当者になると加工方法を一から検討しなおさなければなりませんでした。その結果今まで加工できていたものが作れない、もしくは品質が異なる、さらに実績があるのに毎回データを再作成しなければならないという二度手間の発生、といった多くの問題を生じさせていました。

TopSolidを選んだ理由

CAD/CAM統合によるオールインワンのソリューション

働き方改革と生産性の向上の両立、そして技術ノウハウのデータベース化。これらすべてを実現できるのがTopSolidでした。大きな決め手となったのは、CADとCAMが一体化したソフトである点です。
まず当社では、働き方改革と生産性の向上の両立を図るため、分業体制の確立を目指しました。従来は、NCプログラムの作成から加工までを一人の担当者が行っていました。それはつまり、プログラムを作成している間機械は止まっている、ということです。そこで2次元図面から3D化をする人、NCプログラムを作る人、機械を動かす人、と分業し同時並行で作業を進めることで機械の稼働率を向上させようと考えました。
また業務を分担することで一人当たりの業務負荷を低減させ、働き方改革の実現も同時に目指しました。
この分業体制を構築する上で、CADとCAMが一体化しておりデータが完全連動するTopSolidは非常に魅力的でした。TopSolidは一つの3Dデータに変更が加わると、それを使用している他の3Dデータも、図面もツールパスもすべてが自動で修正されます。
CADとCAMとでシステムも作業担当者も異なれば、設計変更が発生した際の連携は人的コミュニケーションが頼りとなり、修正作業も手作業で行う必要があります。それにより発生するヒューマンエラーを懸念していました。さらにソフトが分かれていると、データ変換の手間や設計変更時の修正に時間を取られてしまいます。
TopSolidではこのような心配がなく分業体制においても活用ができるだろうとイメージを持つことができました。

▲TopSolidで加工の検討を行う様子

Pdm機能によるデータの一元管理

さらにPdm機能により、各々が作成したデータを一元管理できることも大きな魅力でした。TopSolid’Pdmサーバーを活用することで過去の実績を活用でき、技術承継と品質の安定性における課題を解決できるのでは、という期待がありました。
他社ソフトも検討しましたが、やはりCADとCAMを使い分けなくてはいけない点に不安がありました。また前職でTopSolidを使用していた社員から「他ソフトと比較しても操作が分かりやすく習得もしやすい」などと、強い後押しもありTopSolidの導入を決めました。

導入後の効果

生産効率の飛躍的向上

TopSolid導入後、生産性が劇的に向上しました。TopSolidを導入し、TopSolid’Pdmサーバーを取り入れることで、これまで一人で行っていた業務を設計者、プログラマ、加工者に分業し、複数のプロジェクトを同時並行で進めることが可能になりました。
従来の問題点であった一人の担当者がNCデータを作成している間は機械が止まってしまう、という状況を打破し現在では人は8時間、機械は20時間という非常に高い稼働率を実現しています。

▲同社が保有するマシニングセンタ

Pdm管理によるリードタイムの短縮

TopSolid’Pdm サーバーを活用し技術をデジタル化することで、リードタイムを短縮した生産プロセスを確立することができました。
作成したデータはすべて TopSolid’Pdm サーバーで管理されます。1度でも加工実績があれば誰が何時作成したデータでも活用することができ、2回目以降は加工方法等を考える必要がなく、リードタイムが格段にあがりました。
また従来課題としていた再現性についても、過去のデータを活用することで個人の技術による差をなくし、安定した品質で加工を行うことができるようになりました。

真のDX化を実現

TopSolidの導入により分業体制を構築していく中で、部署を問わず社員全員がタスクを分担し合う文化が醸成されました。
設計・生産部門が逼迫しているようであれば営業が調整を行い、営業が売上に困っていれば設計・生産部門がそれを支える。
このように分業体制が会社の文化にまで落とし込まれると、会社全体で残業は少なく生産性は保つ、という意識が強く根付きます。実際、過去には70~120時間にも及んだ残業時間が、現在では月平均20時間程度の時間に収めることができています。年間休日も増え、また有給休暇も取得しやすい環境になりました。社員全員が揃う日が少ないほどです(笑)。
それでも、前述した通り機械は20時間稼働しており、生産性は落ちるどころか向上しています。現在、至るところでDX化の促進が求められています。しかし、ただシステムを導入し業務をデジタル化しただけでは何の意味もなく、働き方を変え業務を効率化できなくては真のDX化とは言えません。だからこそ、CAD/CAMソフトの導入においてもソフトだけが独り歩きし、3DデータやNCデータを作るためのソフト、としてではなく運用レベルから改善できるか、という考え方の元選定を進めました。
TopSolidは、単なるCAD/CAMソフトとしてだけでなく、真の意味でのDX化、働き方改革を実現するための経営ツールとしても非常に有効であったと感じています。

充実のサポート体制で短期習得を実現

またTopSolidの機能面だけでなく、導入後のサポートの手厚さにも助けられています。TopSolid導入後はサポートセンターを使用できます。電話をかければすぐにオペレーターと会話ができ、こちらの操作画面を見せながら相談ができるので困ったときには気軽に利用しています。
以前、生産管理を担当していた社員が結婚を機に遠方へ引っ越すこととなり、通勤が難しくなるということがありました。そこで、生産管理の仕事ではなく新たにCADに挑戦し、リモートで仕事をしないかと打診しました。CADは全くの未経験でしたが、コダマのオンライン講習の受講やサポートセンターを活用して教育を行い、1か月ほどで3Dモデリングができるようになりました。結果リモートワークで継続して働いてもらうことができ、貴重な人材の流出を防ぐことができました。これらはTopSolidの操作性の良さと、気軽に利用できるサポートセンターがあってこそだと考えています。

今後の運用に関して

働き方改革とDX、TopSolidで経営方法が変わる

今後もTopSolidのライセンス数を増やし、全社的に働き方改革の推進と業務効率の向上を目指していく方針です。
まずはPdm機能を活用することで本社と吉備高原工場の2拠点を繋ぎ、現在はバラバラに管理されている図面や作業指示書、プログラム、工具管理表などを TopSolid’Pdm サーバーで一元管理していく計画です。これにより、データの検索や管理が容易になり、大幅なリードタイムの短縮と加工実績を活かした加工品質の安定化を期待できます。さらに設計者だけでなく、営業担当者も TopSolid’Pdm サーバーへアクセスできるようにすることで営業のサポートツールとしても活用していきます。TopSolidで作成したデータから、加工時間や加工内容を確認して即座に見積もりを作成できるため、迅速な顧客対応と工数の削減に期待しています。

業界全体を通した、持続的な技術継承

今後は、業界全体が持つ技術承継の問題に切り込んでいきたいと考えています。
TopSolid導入前、当社がそうであったように多くの鉄工所が「世代交代の遅れ」の課題を抱えています。技術が人についてしまっている、後継者がいない、などにより熟練者が定年を迎えると技術の学びなおしをしなければならず、これまでと同品質、スピードで加工ができない、という現状があります。そこで、今後は当社でNCデータの作成を代行し、加工をしてもらうという新しい事業モデルを構築していくことを目指しています。
そしてさらには自社内で機械の空きが無い時に他社へ加工の依頼を行うといった、協力体制を整えていきたいと考えています。ここでもPdm機能を活用し、自社で作成したデータのみならず、他社の設備についても把握しデータを一元管理することで、業界全体の課題を解決し、生産性向上を目指しています。

▲代表取締役社長 藤井氏

導入先の概要

株式会社福森鐵工所は1928年に設立され、今年で96年目を迎える歴史ある鉄工所です。創業当初は農業用発動機の製造を行っていましたが、戦後の産業構造の変化に伴い、産業用機械部品の製造へと事業をシフトしました。現在では多品種少量生産を得意とし、建設機械・産業機械向けに様々な機械加工部品を提供しています。

▲同社オフィス

社名 株式会社福森鐵工所
本社 岡山県岡山市北区北長瀬本町13番25号
設立 1928年
代表者 代表取締役 藤井 章貴
資本金 1,000万円
従業員数 30名(2024年9月現在)
事業内容 産業用機械部品の製造
ホームページ http://fukumori-ruby.co.jp/
TopSolidの導入数 TopSolid’Design 7     4本
TopSolid’Cam 7      3本
TopSolid’Pdm Server 7  1本

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